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[第38話]LORANニューアルバム『やまない風』全曲解説〜5 2010/06/10
4.奇跡の日
今回はアルバム『やまない風』の4曲目、“奇跡の日"について書くね。
この曲は去年末に録音したもの。
YASSらしい歌詞&曲調とLORANらしいサウンドの王道スローバラードだ。
いかにもLORANっぽい曲なんで、すんなりとアレンジされたもののように思う人が多いかもしれないけど、この形になるまでには、色々なリズムパターンや様々な展開部が試された。
試しては、捨て、捨てては、加え、また…みたいな。
結局はシンプルなこの形に一件落着。
ギター的には、今回のアルバムの中でこの曲が一番計画的に計算した上で(ハモりや、ポジションによるサウンドの違いや、コ−ドのレンジ等々の検討)録音したものです。
こういう繊細な曲はね、行き当たりばったりの勢いだけじゃ、まとまらない。
全体像をしっかりと掴んで、“ストーリー"の流れを創るべく、机の上のMTRを相手に、“試しに録っては検討し〜"を繰り返した。
アコギもエレキも全部弾いたけど、この曲はカポを使い、3つのKeyで弾いたものを混ぜて完成させている。
エレキはカポ3FのKey→Aとカポ5FのKey→G。
アコギはカポ無しのKey→Cとカポ5FのKey→G。
構成譜のコ−ドネ−ムも1箇所につき3つって事になるから、読み間違い防止の為にKeyごとに色分けした3色のコ−ドネ−ムが…余計俺を迷わせた(笑)
(-_-;)『意味がない…(ボソッ)。』
エレキギターは、昔から使ってるサンバ−ストのストラト。
アンプは、色々試した結果、スタジオに置いてあったフェンダ−のツイン・リヴァ−ブを使った。
アコギは柔らかい感じを出したかったんで、ピックは使わず全編指弾き。
あ、久々に“12弦攻撃"もしたよ。
“12弦攻撃"ってのはLORANメンバーにだけ通じる言葉で、LORANサウンドを語る上で欠かせぬ特長の一つ。
詳しくは、この四方山の[第32話]レコーディング〜ギター・テクニック-1をご覧下され。
さて、で、ギターは結果的に一番多いところで一度に4本鳴っているけど、重い感じもせず、さりとて軽くもなく、うまい具合にまとめる事が出来た!と…勝手に思っとります(笑)。
で、ギターの次は、歌録り→コ−ラス録り→ヴァイオリン&チェロ録りと作業は進んだ…が…こういうのを全部書いちゃうとむやみに“話しのネタ"を減らしてしまう事になり、他のLORANメンバーに悪いから、当初の予定通り、ギターの話しが一段落したここで(ギターの話しを中心に!って事だったので)今回はおしまいですぅ〜。
(-_-;)『…ほんとは…めんどくさいんじゃろ?(ボソッ)。』
じゃね〜(^-^)/~
♪HITOSHI♪