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[第4話]エレクトリック・ギターの歴史 2008/08/30

ストラトキャスター誕生前夜-2『ブロードキャスター/テレキャスター』

ヤッホ!(^-^)v

前回のつづきだよ。

相棒のドクと別れ、フェンダー・エレクトリック・インストゥルメント・カンパニーを創設したレオ・フェンダーさん。

ここからが“フェンダー”の本格的な歴史の始まりとなる。

1948年。
販売の形態を整え、新しく有能な片腕、ジョージ・フーラトンを得ると、レオは史上初のソリッドボディ・ギター(クラシック・ギターやアコースティック・ギターのようなサウンド・ホール→穴を持たないボディのギター)の開発にとりかかる。

元々、クラシック・ギターやアコースティック・ギターのようなトラディショナル(伝統的)・ギターの製作経験を持たないフェンダー社だ。

ラジオ→アンプ→ピックアップ→ラップスチール(スチール・ギター)と来て、その延長線上にソリッドボディのエレクトリック・ギターを置いたのは、当然の事だった。

材料の選択、デザイン、サイズ、重量、組み込みパーツ、etc…様々な面で大変な研究&工夫&努力がされた。

そして!
発表されたのが、“ブロードキャスター(後にテレキャスターと呼ぶようになる)”である。

多くの新しいアイディアが盛込まれたこのギター。

中でも特筆モンなのは、ネックとボディをネジ止めにする“デタッチャブルネック”と、ヘッド(ペグ→弦巻きのあるところ)の形状だった。

当時、ギターといえば、ボディとネックを接着して恒久的に一体化するのが普通とされていた。

ところが、レオの言い分はこうだ。

『役割の違う2つのパーツを何で一体化する必要がある?』

『一体化させると修理が大変だ。大体、交換出来ないパーツがある事の方が不便じゃないか!』と。

う〜ん、元々ラジオの修理屋だった彼らしい考え方だ。

で、“デタッチャブルネック”が採用された。
結果、ボディにネジ止めする事により、ネックは取り外し出来る交換可能なパーツとなった。

素晴らしいd(^-^)

で、次はヘッド部での工夫。

クラシック・ギターやアコースティック・ギターのそれを思い浮かべて欲しい。
こういうトラディショナルなギターのヘッドは、ペグが3つずつ左右に配置され、ヘッド全体がネックから見て後ろに倒されているでしょ?
これはね、後ろに倒す事によって弦に角度をつけ、それによってテンション(弦の張られ具合とでも言おうか…)をかせぐ為のものなのだ。
仮にこの角度がつけられていない状態でガ〜ンと強めに弾いたり、チョーキングしたりすると、きっとナットから弦が外れてしまうハズ。

…しかし、この倒されたヘッドのせいで、ギター自体がちょっと倒れたくらいで、ヘッドと指板の間あたりが、ポキッと折れてしまうという事故がよく起きる(>_<)

元修理屋のレオさんは、やはりそのあたりがお気に召さなかったらしく(笑)、考え&工夫した結果、ヘッドを後ろに倒すかわりに指板面と平行にヘッド面を一段下げて、テンションの確保と、この部分の強度を向上させる事に成功したのだ!
そして、その新型ヘッドのペグは片側に6個集中させて配置するという、当時としては独特のスタイルのものだった。
これはチューニング(調律)や、弦の張替えをする際に、ペグを同じ方向に回して出来るから、とてもわかりやすくて良い。
なんでも、ヨーロッパのクローシャ地方の楽器からヒントを得たそうで、それにちなんで、“クローシャン・ヘッド”と呼ばれている。

この丈夫なネック&ヘッドは、楽器を持ち運ぶ事が多いミュージシャン達に大歓迎された。

1948年から現在まで、改良や新シリーズを加えながら、多くのミュージシャンから愛され続けている“ブロードキャスター/テレキャスター”。

その陰では、レオを始め多くの人達の超人的な努力&研究&工夫があるのです。

素晴らしい(ToT)

で、なかなかタイトルのストラトキャスターに話が繋らないね(笑)

でもね、こういう数々の難題の克服&経験の果てに、最終兵器(?)ストラトキャスターは登場するのです(o^-')b

うん、今日はこれまで!

ほいじゃ〜のっ!

(^-^)/~
♪HITOSHI♪