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[第42話]LORANニューアルバム『やまない風』全曲解説〜9 2010/08/09
8.小さなシュ−ズ
今回はアルバム『やまない風』の8曲目、“小さなシュ−ズ"について。
この曲も後半の怒涛のレコーディング期間に作られ、録音された。
今回のレコーディングで自分が最後に書いた曲&詩がこの曲。
最初にYASSに聴かせた時は普通にバンド・アンサンブルでの完成をイメージしていた。
構成も長かったし、サビの部分にコ−ラスの裏メロを考えたり、ギターソロ部分(最初は予定してた)のコ−ド進行も吟味中だったりとね。
歌詞は文章にすると照れ臭いけど、“人を愛する気持ち"とか、それに裏付けられた“揺るがない強さ"や“希望"や“覚悟"みたいなのがイメージとしてあった。
言葉を整えて、何度も口ずさんで…。
こういうのは、“考える
"といのうか“味わう"と言うのか微妙なとこだけど…とにかく自分と向き合って、めっちゃ集中してる状態でした。
で、レコーディング&歌詞が進むにつれ、それまでに考えていたこの曲の様々な付加要素が無駄なものに思えて来だして、ギター伴奏+歌だけの編成に落ち着かせた。
ギターの話しをしよう。
使ったのはサンバ−スト・ストラト。
アンプはザ・ツイン。
一本はカポ7FのG、もう一本はノ−マルのDで弾いて、二本で成立するようにアレンジした。
基本的に“指弾き"です。
この二本にBメロだけアコギのストロークを加え、Aメロ途中からサスティナ−搭載ギターで持続音を加えてる。
このギター・アレンジはレコーディングスタジオにMTRを持ち込み、YASSが別曲の歌録りをしている時に練った…そう、録音する直前です(笑)
もう最後の数日はね、俺もYASSも自分のやるべき事にかかりっきりで、とにかく時間がなかった。
お互いに『120%信用しとるけぇ〜!』という事で、分担してそれぞれの作業を進めてた。
うん、良い仕上がりだと思う。
あ、最後に特筆すべき点として曲のKeyがあったな〜。
この曲のKeyね、“張らない"感じで歌おうって事で、低くしてある。
YASSが歌う時の声域としては珍しいものだ。
これ、曲調にあってて、すごく気に入ってる。
じゃね〜(^-^)/~
♪HITOSHI♪