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[第46話]LORANニューアルバム『やまない風』全曲解説〜13 2010/12/28
12いのり.
今回はアルバム『やまない風』の12曲目!!
“いのり"についてです。
ほぼ一年かけて解説してきて、ついにアルバム最後の曲となった。
この曲は去年の暮れの前半レコーディングで録音したもの。
元々はYASSのソロアルバムに収められている曲。
そのソロアルバムでも俺がギター弾いてるんだけど、もうその時からこの曲LORANでやったらきっと良いだろうな〜って思ってて、活動再開して間もなく、これやろうって提案したのです。
前半と最後の歌&アコGの部分とベース&ドラムの入った中間部分はそれぞれ別録りにして、後で繋いだ。
前半と最後のアコGはYASSが弾いた。
その方が“やられた感じ"が出ると思って。
大体いつもそうだけど、リズム録りを済ました後は、コ−ラス録り以外ほとんどYASSと俺の二人作業になる。
一つ秘密をばらそう。
前半の歌&アコG部分の裏で出てくるワウのEG。
あれね、ギター弾いてるのは俺で、ワウを操作してるのはYASSだよ。
スタジオの卓の前にあぐら組んで座り込み、実際に音を流しながら、どのタイミング&高さで弾こうかとか、どういうタイミングでワウを踏み込もうかとかを、あれこれと探り&試しながら録ってて、その中のひとつが『おっ!今のええじゃん!』って事になり、それをそのまま本チャンテイクにした。
ちなみにYASSは手でワウを操作しとりやす(笑)。
これやってた時、ふとン十年前(高校の頃)一緒に曲作ってた頃を思い出してね、運命というか、まぁYASSとの長い付き合いをあらためて思い、色々と感じるものがあった。
さて、“いのり"では久しぶりに“ア−ミング"なんぞやっとります。
…ア−ムね、ジミヘンやエディーの影響でガキの頃はめっちゃ使ってたんだけど、ある日ステージ上で何もおもいつかず、困ったあげくア−ムに手を伸ばしてる自分に気付いて、『こりゃ、いかん』と使うのを止めた。
が、しかし、この“いのり"の中間部分の背景イメージは戦場なわけで、やはりジミヘンやウイリッヒ・ジョン・ロートを聴いて育った俺には“ズドォ〜ンンン"“ギョワァイ〜ンンン〜"ってな音が聞こえて来たのです。
聞こえて来た音なら、それをそのまま出しゃいいじゃんって、簡単に思え&出せるようになり、出しだしたのは近年。
道具や、どうでもよい細かい決まりなんか…ね。
う〜ん…誤解されるかもしれんが、この際だから書く。
唐突だがミュージシャンは、ここ一番では孤高狷介が良いと思う。
ただし、あくまでも心は広く真っ直ぐ自由に!
あ、でも、これ、誰でもってわけじゃない。
それなりの覚悟と、ギリギリの…って…こんな事何もここで書かんでもええ事か(笑)
まぁ、間違えてとらえられたら、ただのヤケクソ頑固野郎というか、勘違い野郎みたいになっちゃうんで、要注意かも。
いかん、話しがそれた。
戻す。
それにしても、中間部分のドラム!
気合い入っとります!
いつも笑っとるような顔しとるNAOさんが鬼のような顔して叩きまくりよったもん。
あと、TOMIさんの雄叫びコ−ラスね。
これ、子供にピンで聴かせたら…きっと泣くぞ。
マイクを粉々に砕きそうな勢いじゃったもん。
…と、まぁ、それはおいといて、この“いのり"。
今回のアルバムのラストを飾るにふさわしい曲です。
最後の歌詞ね、まさしく今の時代に大切なのはこういう気持ちだと思う。
はい、で、これでアルバム『やまない風』の全曲解説を終了します。
色んな想いの詰まった良いロックアルバムです。
沢山の人に楽しんでもらえたらなと思ってます!
じゃね〜。
(^O^)/