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[第7話]エレクトリック・ギターの歴史 2008/09/19

ストラトキャスター誕生前夜-5『コンタード・ボディ&非対称ダブルカッタウェイ』

さて、シンクロナイズド・トレモロ・ユニットの開発と同時に、他の部分でも独自のアイディアによる、新しいギター(ストラトキャスター)創りが着々と進められていた。

今回は、話をボディ&ネックに絞って書く。

まずはボディのお話。

で、ここでもう一人の地元ミュージシャン、レックス・ガリオンを紹介しておこう。

このレックス・ガリオン(正直…よく知らん…)と、前に紹介したビル・カースン。

この二人のアイディアから発展した“コンタード・ボディ”と呼ばれるストラトキャスターのボディ・デザイン。

ちょうど右腕の肘があたるボディトップと、腹のあたるバックが、コンター加工によって、大きくえぐられている。

これはギターシェイプを、プレイヤーの体にフィットさせてしまおうということで、実現されたもの。
当時としてはとても大胆な発想だったらしい。

まぁ、レオにしてみれば、『そいつは良い!ソリッドボディの長所を最大限発揮出来るじゃないかっ!』ってとこだったろう。

このコンタード・ボディ。
自分もそうだから、おそらくストラト派のギター弾きにとっては、同じような感覚なんじゃないかと思うけど、抱き抱えると、ピタッと慣れ親しんだ体のいつもの場所に収まり、それがとてもシックリと来て、“いい感じ”(?)なのです。

次に、ボディ全体の形状は、プレシジョン・ベース開発時に、全体の軽量化とプレイヤビリティの追求の結果考案され、絶賛された“非対称ダブルカッタウェイ”が採用される。
形も良いし、持ち運び(?)も便利だ。

余談だが、このプレシジョン・ベースから受け継がれた“非対称ダブルカッタウェイ”ボディ。
ストラトキャスターが発表されてからは、そのコンター加工がプレシジョンベースにも取り入れられる事になる。

さて、次はネックの話。

これは基本的にテレキャスターと同じで、4本のネジでボディに固定する、デタッチャブルネックが採用された。

テレキャスターとの違いは、ヘッドがヴァイオリンのヘッドを横から見たような形状にされた事と、指板面にアール(カマボコ形の傾斜)がつけられた事。

このアールだが…これによってコード・カッティング時のキレが良くなると言われてたりもするけど…自分的にはたいして関係ないような気がする。
まぁ、これは求めるサウンドや、個々の好き嫌いにもよるから、どっちが良いとは言い切れないけど、フラットな指板の方が、音の立ち上がりが良く、粒が揃っていると思えるので、自分の持っているストラトは全てフラットな指板に改造して使っている。

今回はこれまで!

またねぇ〜!
(^-^)/~

♪HITOSHI♪