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[第8話]エレクトリック・ギターの歴史 2008/09/26
さて、これまでは主に、ストラトキャスターの外面に関する製作過程の話だったけど、今回はピックアップ(弦振動をひろうマイクのようなもの)を中心に、ちょいとマニアックな内部(ん?これまでのも充分マニアック?笑)の話をしよう。
で、ピックアップ。
ストラトのピックアップといえば、リア(後ろ)、センター(真ん中)、フロント(前)の3ピックアップ仕様。
この仕様に至った経緯には色々と諸説があるが、最初から『より幅の広いトーンレンジを得る為に!』という事で、決定され、開発が進められていたという説が有力。
ピックアップそのものの構造は、テレキャスターと同じフェンダー独特の手法で作られたシングルコイル・ピックアップだったが、ストラトキャスターに装備されたのは、テレキャスターの時の問題点をクリアし、改良&工夫を加えて開発されたモノ。
テレキャスターにおける問題点。
各弦間のアウトプット・バランスの悪さ、大音量時のハウリング、弦の太さの違いからくる出力バランスetc…これら様々な方面からの問題点を解決すべく、何度もテストは繰り返され、お約束の“超人的な努力&工夫”が注がれた。
そして!
ストラトキャスター専用のシングルコイル・ピックアップは完成された!!d(-_-)
サイズはテレキャスターのフロントとリアの中間位のモノになる。
あっ、そうだ!
ピックアップといえば、よくレッスンで、『ストラトキャスターのピックアップって、何でリアだけ真直ぐになっていないんですか?』
と、質問を受ける。
これに気が付いて、疑問に思う子は、素敵だ!(^-^)
これはね、リアで音を拾った時の低音の“やせ”を補正する為に、弦振動幅の大きいネック側に、ピックアップの低音弦側を寄せて取り付けてあるのですぅ。
で、これがストラト用にデザインされた大きめのピックガード上に収まり、リア・ピックアップからボリューム・ノブ、トーン・コントロール・ノブへと弧を描くように詰めて並べられ、そのちょい下にはピックアップ・セレクターが配置された、そのルックス&その優れた操作性!
大好きだ!!(ToT)
とにかく、ストラトキャスターの操作性って、抜群に良い。
ミュージシャンの意見によく耳を傾け、プレイヤーの立場になってギター作りを進めた、レオさんならではである。
素晴らしい!(ToT)
今回はこれまで。
またねぇ〜!
(^-^)/~
♪HITOSHI♪










